飯豊連峰 北股岳(2,024.9M)

GPSLOG 紅葉に囲まれる 実証試験地下 LTK 扇ノ地紙で
門内が見えた 本山方向 門内小屋管理棟 北股岳の鳥居
復路・北股岳へ登り返す 北股岳の私 北股岳のエビの尻尾 梶川峰へ向かう
石転ビ沢 石転ビ沢 駒形山方向 ダイグラ上部


日 時   平成19年11月03日(土)〜04日(日)  
参加者  OII(田邊)さん、LTK(小林)さん、LTQ(私)
行き先  飯豊連峰 北股岳 ピストン(梶川尾根)
天 候   11月3日 曇り一時晴れ 稜線はガス帯 夜は風が出た。
      11月4日 曇り
気 温   3日 4.4度〜15.7度 
      4日 8.8度〜13.7度(気象データ観測ポイントは山形県小国町)
      4日 現地6時の気温-6℃
風 速  3日 0M〜4M 
      4日 0M〜3M(気象データ観測ポイントはは山形県小国町)
ウインドプロファイラ
      3日20:00(観測地 山形県酒田)1KM W  13M ;2KM WSW 17M ;3KM ***;4KM :***
      4日09:00(観測地 山形県酒田)1KM WNW3M ;2KM   W 14M ;3KM ***;4KM :***
装 備   冬山標準
登はん用具:ピッケル・アイゼン
雪山装備:Wストック
ナビ用品:GPS、Mポインター、地図、シルバコンパス
防寒具:合羽で代用・フリース 、ダウンジャケット(薄物)
飲み物:水 500ml ポカリスエット500ml
食料品 ハイカロリーぜリー2個 握り飯4個 菓子パン2個、カロリーメイト(行動食)
その他 非常食1,000Kcal分
残 量  非常食


コースタイム 事柄 備考
3日
06:15分 自宅発
06:25分 LTK宅出発
07:44分 天狗平着
08:00分 天狗平発(420m)
08:43分 楢の木曲がり(700M)
09:50分 湯沢峰着(1,020M) 食事
10:30分 滝見場(1,145M)
11:14分 五郎清水(1,370M)食事 
12:00分 三本樺(1,540M)  1455mから雪を見る 豊栄のメンバーとスライド
12:32分 梶川峰着(1,700M) 食事 雪を踏むが、どういう訳か鉾立峰、杁差には雪が見えない。
13:23分 梶川峰発 NENの無線通じない
13:57分 門内小屋着(1,865M)  峡彩の渡辺さん 食事、合羽の下を着用
15:10分 北股岳(2,024.9M))
15:30分 梅花皮小屋着(1,850M)
19:30分 就寝

4日
04:30分 起床(本当は5時)
06:20分 梅花皮小屋発(1,850M)
06:50分 北股岳山頂(2,024.9M)
07:45分 門内小屋着(1,865m)  昨晩宿泊の方が2名
08:10分 扇ノ地神(1,889m)
08:50分 梶川峰(1,693.2m)
09:00分 三本樺(1,540M)  合羽を脱ぐ
09:26分 五郎清水(1,370M)食事 阿部(竹町)さんスライド
10:40分 湯沢峰(1,021m) 食事  OIIさん山形の知人とスライド
11:39分 梶川尾根登山口(420m) 


GPSデータ
TP積算距離    19.3KM
TP移動時間    08H02M
移動平均速度    1.5KM
全体平均速度   2.4KM
累積標高(+)    2,262M
最高到達点     2,028M
以上GPSデータ

概略
夏以降、仕事やら、クライミングの練習のボリュームを増やしていたので、すっかり、いわゆる「山登り」から離れていたが、そろそろ冬山の時期なので、次の3点を目的に考えていた。@山登りに行くこと。A重荷に耐えること。B雪と気温を感じること。
丁度、休みになる3日〜4日のお天気が比較的平穏(良さそうな予想)な感じだったので、多分、小屋に閉じ込められることも無かろうと思い出かけることにした。
当初、石転ビを登るつもりでいたが、先週木曜日の頃サラッと稜線に降雪があったようで危険と判断して梶川尾根に切り替え、冬合宿参加予定のLTKに声を掛けた。(私は冬合宿は不参加)、続いてOIIさんも急遽同行いただけるとのことで、3名の山行となった。
不要とは思っていたが、冬山装備一式を背負い上げることも主たる目的の一つなので、各自フル装備でお願いした。


記録
4日(土)
朝起きて、外に出ると雨が小雨が降っている。予報と違うなあ・・・・
明るくなり6時を過ぎてOIIさんに迎えに来て頂き、LTK宅へ向かう。
まあ、予報も悪くないし登っているうちに晴れるだろう。など色々話ながら車を進めて天狗平へ。駐車場には案外、車も多い。温身平付近の散策、キノコ採りか何かだろう。
準備をして、ザックを背負い急な梶川尾根に取り付く。2ヶ月半ぶりの山登り。ヤッパリ梶川尾根。急登とフル装備のザックが重い。落葉が進んでいるので、湯沢峰下からでも三本樺方向が見える。五郎清水より少し上から少し雪がある雰囲気だ。朝ヒンヤリするも玉汗が流れ落ちる。楢の木曲がりで堪らずカッターシャツを脱いで半袖のTシャツになる。寒い時期、汗で不用意に衣類を濡らすのは後で辛くなるので無用の汗はかくべきではない。休憩の都度、上に羽織るほうが良い。

ふうふう言いながら、湯沢峰。2名方が休んでいたが直ぐに出発していった。食事をとりダイグラ方向を見るが千本峰は雪が無い。上は雲の中。
湯沢峰から五郎清水に上がる途中で単独の方が我々を抜いていく。五郎清水に着くと、2人方が食事中、梶川峰で引き返してきたとのこと。三本樺で我々も合羽の上を着て、帽子、手袋を出す。三本樺の少し上で、豊栄の方とスライド。北股まで行くつもりが、寒さと風、風景の無さにガッカリして門内で引き返してきたとのこと。
梶川峰を過ぎると、雪を踏み続け歩く。梶川峰を過ぎて、杁差が見えるが雪はない。扇ノ地紙を過ぎて門内小屋。門内小屋には先ほど私達をパスして先行した方が寛いでおられた。お話しをお聞きすると、峡彩山岳会の渡辺さんとのこと。いかにも山慣れた雰囲気をお持ちでした。門内小屋で合羽の下を履いて、手袋もウールの中厚にする。

ギルダ原を超えると、風が西側から当たる所ではオーバーグローブも欲しいような感じだ。指先が冷たい。
雪は踝位だろうか。重荷を肩と脚に感じながら北股岳。
既に、足跡もなく、梅花皮小屋は無人だろうな・・・と思いながら下る。
梅花皮小屋に着いて先ず、水を汲みいく。有難いことに勢いよく水が出ていた。水汲みの手が洗濯沢から吹き上げてくる風であっという間にかじかむ。石転ビ沢を見下ろし、やっぱり梶川尾根で正解と思った。

無人の小屋で寂しく、寒いけどビールで乾杯して、熱燗、生酒、焼酎のお湯割りで暖まり、各自持参のツマミで疲れを癒した。
天気予報を聞き明日は良くなりそうと思いつつ、風が徐々に強くなるのを感じていた。19:30分ニュースを聞きながらスリーピングバックに滑り込んだ。

4日(日)
何度か風の音で目を覚ます。午前3時頃には風は弱まっていた。4時30分起床した。寒いし喉も渇いていたのでモソモソ起きだすとLTKも起きていたようだ。お湯を沸かして、ジフィーズに湯を入れ、マーボー春雨を作る。
マーボー春雨はボクが大好きで、簡単軽い、辛味で身体が温まるのでOKです。マーボー春雨を3人で食べ、ボクはジフィーズにレトルトカレーを入れて朝食。朝食をゆっくり摂り準備をして出発。

外気温は-6℃。寒いといえば寒いけど、冬装備なのでまあこんな感じかな?と云う程度。お天気は相変わらずガスで視界なし。西風が吹いている。
黙々と歩いて、門内小屋。誰も居ないだろうと言いつつ、OIIさんが確認。2名パーティーが昨晩宿泊していたようだ。今日は稜線を御西方向へ進むらしい。扇ノ地紙でもまだ雲は上がらない。残念だ。梶川峰を過ぎてから、五泉?の長谷川さん(OIIさんの知人)とスライド、三本樺で合羽を脱ぐ。まだ上は見えない。

五郎清水で竹町の阿部さんと会う。奥様は御前ヶ遊窟へ向かったらしい。大分ゆっくりして下り始める。
湯沢峰では単独の女性が休んでいた。下から賑やかな声が聞こえると、またまたOIIさんのご友人のようだ。米沢の山岳会関係者のようだ。スライドする人のほとんどがOIIさんの知人、交友範囲の広いことに驚く。どんどん下山していく。
楢の木曲がり付近から天狗平方向をみると車の数も多い。紅葉見物の方も多い様だ。
重荷で下りに疲れを感じたころ登山口にたどり着いた。

お天気はイマイチだったけど、ボッカトレーニングと冬のイメージのトレーニング山行ができました。
ありがとうございました。

追伸、
飯豊山荘の営業も今日までとのこと。また、大淵〜飯豊山荘間も11月12日を以って冬期閉鎖に入るようだ。再び半年にわたる静かな地となる。






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